先日、子供を連れて水族館に行ったところ、ふと目についたポスターがあった。そのポスターには外来種について書かれたものだった。外来種が増え過ぎると、日本の在来種の生態系が崩れてしまうよ、といった内容が子供向けにかかれていた。そういったネタには、やはり興味がある。立ち止まって、フムフムと読んでいたら、子供に手を引っ張られ、全部は読めなかったが、やはり外来種の問題はどうにかしたい。子供達にも知ってほしい。

◆私たちの仕事上で関わる外来種といえば、アライグマ、タイワンリス等だったりするが、哺乳類の他にも、爬虫類や昆虫、植物といった色々な外来種がいる。特定外来生物で哺乳類では25種類、魚類26種類、植物19種類、爬虫類21種類もある。(他にもまだある)日本の野外に生息する外国起源の生物の数はわかっているだけでも約 2,000 種くらいにもなるそうで、こんなにも外来種がいるのである。

◆ニュースでもたまに、川にカミツキガメが発見されたとか聞くと怖いなと思うし、増えなければいいなと思う。植物でいえば、よく見る黄色い花のセイタカアワダチソウがある。見れば「ああこれか」と思うほど、そこら辺に生えている雑草である。これがまた、繁殖力が強く根っこが深く、除去しにくいそうだ。他にも小笠原では、グリーンアノールが小笠原の固有種の昆虫を食べてしまうので、問題になっている。昔に比べれば、色々なものが輸入できたりして便利な世の中になったであろうが、色々と人間の手によって問題も生じているのが現状だ。

◆もし、日本の固有種が絶滅して外来種ばかりの日本になってしまったらどうしよう。そこらへんにはアライグマばっかりで畑の作物がたべられ、草ススキやタンポポが消え、すべてセイタカアワダチソウしか生えていない。川にはカミツキガメまみれで、魚が一切いない。そんな世界にはならないであろうが、心配である。子供たちが、そういう世界で育ったら、それが当たり前だと思ってしまうかもしれないが、そうならないようにと願う。子供達には、日本の四季を感じ、四季折々の外遊びをして、色々な虫や動物に触れあって成長していってほしいと思う。

◆外来種を全滅させるのは難しいとは思うが、日本の良さを維持できるよう、私たちもどうにか外来種の頭数を増えないような助けになる商品を提供していきたい。

 

(さとこ)